池江泰寿厩舎「有力馬全滅」でリーディング陥落の危機!? 凱旋門賞大敗に続き「大手1口馬主クラブ」が全面撤退……
特に、この秋は最も「天」に見放された厩舎といえるのではないだろうか。
一昨年はラブリーデイ、昨年はサトノダイヤモンドと次々と厩舎を牽引する名馬が出てくる池江厩舎。その流れは今春もしっかりと継続しており、上半期だけで重賞7勝。アルアインが皐月賞(G1)を勝つと、良血馬サトノアラジンも安田記念(G1)で悲願のG1制覇を果たした。
だが、実は池江厩舎の重賞勝ちはそれ以来、パタッと止まってしまっている。
順風満帆の厩舎にケチが付き始める”きっかけ”となったのが、看板馬サトノダイヤモンドによる欧州遠征の大敗劇だ。
昨年の年度代表馬キタサンブラックと並ぶ現役最強馬として、日本競馬の期待を一身に背負いフランスの凱旋門賞(G1)に挑戦したサトノダイヤモンドだったが、前哨戦のフォワ賞(G2)、本番の凱旋門賞といいところなく大敗。欧州の重い馬場に加えて現地は雨続きで、2レースとも本来の走りがまったくできなかった。池江厩舎からは帯同馬としてサトノノブレスも遠征しており、二重のショックがあった。
さらに雨に祟られたのは、欧州だけではなかった。
一方の日本ではアルアインとサトノクロニクルがセントライト記念(G2)で2着、3着、サトノアーサーが神戸新聞杯(G2)で3着とトライアルを勝てなかったものの、順調に菊花賞へ駒を進める。さらに毎日王冠(G2)でもサトノアラジンが2着を確保し、天皇賞・秋(G1)へ弾みをつけた。
しかし、10月に入ると台風が相次いで日本列島を直撃。週末は尽く大量の降雨による不良馬場となり、まずは皐月賞2着馬のペルシアンナイトが富士S(G3)で馬場に脚を取られて撃沈。翌日の菊花賞にはアルアイン、サトノクロニクル、サトノアーサーと3頭出しとなったが、掲示板にも乗れずに全滅した。