デンコウアンジュ陣営「内紛」勃発か……エリザベス女王杯(G1)の「レース選択」に内部から愚痴が
12日に京都競馬場で開催されるエリザベス女王杯(G1)。昨年の本レースを制したクイーンズリングや、オールカマー(G2)を勝ったルージュバック、今年のドバイターフを制したヴィブロス、京都大賞典(G2)の覇者スマートレイアーなど豪華メンバーが揃ったことで大混戦が予想されている。
そのような状況下、ファンが期待するのは昨年のシングウィズジョイ(2着・12人気)、一昨年のマリアライト(1着・6人気)のような”激走馬”の存在だろう。
果たして今年も大波乱を巻き起こす”激走馬”は誕生するのだろうか。その可能性を秘めているとして、話題になっているのがデンコウアンジュ(牝4、栗東・荒川義之厩舎)だ。
2歳秋のアルテミスS(G3)では、後の2歳女王でありNHKマイルC(G1)の勝ち馬でもあるメジャーエンブレムを強烈な末脚で撃破。将来を嘱望された素質馬である。
その後は馬券圏内も確保できない苦しい状況が続いたが、今年のヴィクトリアマイル(G1)で再び注目を集めることになる。あのアルテミスSの走りを彷彿とさせるような伸び脚を披露。上がり最速となる33.3秒の豪脚で2着を確保し、自力の高さを改めて証明した。
近2走は8着と惨敗しているものの、ハマった時の末脚は強烈。展開に左右されることは間違いないが、ココでも侮ることはできないクセ者だ。
もちろん不安要素も存在している。同馬の走りが高く評価されているのは「左回り」コース。昨年もエリザベス女王杯で11着と大敗しているように、「右回り」コースでは力を発揮できないことも十分に考えられる。