【マイルCS(G1)展望】エアスピネル「悲願成就」に武豊騎手の状態は!? 大混戦のマイル王決定戦に最高メンバーが集結!
昨年7月のCBC賞(G3)で約1年ぶりの芝に戻り、M.デムーロ騎手との新コンビで重賞初制覇を飾ったレッドファルクス。そこから一気にスプリント王の座に上り詰めると、この春の安田記念(G1)では、デビュー2戦目に大敗したマイルの舞台で堂々の3着。デムーロ騎手とのコンビ結成以来、国内では3着以下が1度もない充実ぶりだ。
前走のスプリンターズS(G1)でも、安田記念以来のぶっつけ本番で貫禄の勝利。見事に連覇を達成して”2階級制覇”に挑むこととなった。
先述した通り、ポイントはM.デムーロ騎手がペルシアンナイトに騎乗するため、鞍上が短期免許で来日中の弟C.デムーロ騎手に乗り替わることか。すでに国際的には兄以上の実績を上げているC.デムーロ騎手。来日早々ファンタジーS(G3)とスワンS(G2)を勝つなど、抜群の存在感を放っているだけに大きな不安はない。
ただし、M.デムーロ騎手に乗り替わってからのレッドファルクスは、ここまで以前とは別馬のような強さを発揮している。本格化したこともあるだろうが、相性の良さが抜群だった。如何に世界的な名手への乗り替わりとはいえ、マイナス要素になる可能性は小さくはないといえるだろう。
このままで終われないのが、春のマイル王サトノアラジン(牡6歳、栗東・池江泰寿厩舎)だ。
この春の安田記念では、最後の直線で豪脚一閃。メンバー最速の上がり3ハロン33.5秒の末脚で悲願のG1制覇を成し遂げたサトノアラジン。この秋も復帰戦の毎日王冠(G2)で2着と充実ぶりを示していたが、前走の天皇賞・秋(G1)ではまさかの最下位に大敗した。
敗因は極端な不良馬場とはっきりしているが、今のところは週末も雨が予報されており、文字通り雲行きが怪しい状況だ。