JRA和田竜二のモズカッチャン称えた「男気」に絶賛の嵐! テイエムオペラオー以来9度目のG1・2着に「意味深ツイート」が示すもの
「おめでとう!」
12日に京都競馬場で行われたエリザベス女王杯(G1)。勝ったモズカッチャン(牝3歳、栗東・鮫島一歩厩舎)の鞍上・M.デムーロ騎手へ健闘を称える握手を求めたのは、クビ差で2着に敗れたクロコスミアの鞍上・和田竜二騎手だった。
悔しくないはずがなかった。和田騎手にとっては2001年の天皇賞・春以来のJRA・G1制覇が目と鼻の先に迫ったところ、最後の最後で”最も負けたくない”であろう相手に競り負けた。モズカッチャンは、この春まで自分が主戦騎手として手綱を握っていた馬だ。
「ソウルスターリングは負かしたい」
この夏、オークスを2着で終えた和田騎手は大井競馬場で開催されたトークショーで、堂々と世代の女王に宣戦布告した。「モズカッチャンなら……」そんな思いがあったからこそ出た、いつになく強気な言葉だった。しかし、その数日後、モズカッチャン陣営は秋をデムーロ騎手と共に戦うことを発表。異例の乗り替わりに、競馬メディアやファンからは大きな反響が聞かれた。
「自分にも意地がありますから」
そう誓ってラビットランと共に挑んだ秋初戦のローズS。和田騎手にとっては、初めてモズカッチャンを敵に回すこととなったが、見事”リベンジ”を達成。上がり馬の相棒に重賞初勝利をプレゼントすると、秋華賞の切符を掴み取った。