武豊エアスピネル「口は災いの元」でマイルCS(G1)大ピンチ!? “皮肉ジョーク”がまさかの現実味で「代打」R.ムーア案が急浮上か
「(次)乗れるかどうかわからないですけど……。冗談ですよ(笑)」
エアスピネルと1月の京都金杯(G3)以来の重賞勝利を上げた武豊騎手が、先月21日の富士S(G3)の勝利騎手インタビューでそんな”皮肉ジョーク”を放ったが、それがまさか現実味を帯びてこようとは、この時知る由もなかったに違いない。
19日に、京都競馬場で開催されるマイルCS(G1)へ出走予定のエアスピネル(牡4歳、栗東・笹田和秀厩舎)だが、悲願の初G1に向け、最大の懸案事項は主戦「武豊騎手の状態」に他ならない。
先週8日、栗東の坂路で調教中に右の鐙(あぶみ)が外れ、そのまま20mほど馬に引きずられるアクシデント。右膝の靱帯を痛めた模様だ。その結果、エリザベス女王杯(G1)のスマートレイアーを始めとする先週の騎乗はすべて自重。未だ、今週末の復帰に向けた明確な報道はされていない。
ただし、落馬後は自力で歩行しており、車の運転にも大きな支障はなかった様子。武豊騎手自身は、騎乗自重はあくまで”ドクターストップ”が掛かったためであり、今週のエアスピネル、そして来週のジャパンC(G1)に出走予定のキタサンブラックに騎乗するための静養であることを強調している。
それにしても、まさかエアスピネルで勝った富士Sの「乗れるかどうかわからない」ジョークが、このような形で現実になりかけようとは……。当時の本馬は、前走の札幌記念(G2)で武豊騎手の”降板劇”で揉めたばかりだった。
春の連敗でマイル路線に見切りをつけた陣営は、母の秋華賞馬エアメサイアの主戦を務め、本馬のデビュー戦から12戦連続で騎乗してきた武豊騎手を降ろすことを決断。2000mで必勝を期してC.ルメール騎手を起用するも5着に敗れ、その”迷走”ぶりはネット上を中心に大きな話題となっていた。