キタサンブラックと「決着」ならず。サトノダイヤモンド年内休養で「あの不安」の深刻度は……

※画像:有馬記念 『競馬つらつつら』より

 昨年、JRA最優秀3歳牡馬に選出されたサトノダイヤモンド(牡4歳、栗東・池江泰寿厩舎)が有馬記念(G1)への出走を見送ると「サンスポ」が報じた。同馬は15着に終わった凱旋門賞(G1)後の動向が注目されていた。

 昨秋の菊花賞で3歳馬の頂点に立ったサトノダイヤモンドは暮れの有馬記念に出走。キタサンブラックを抑えて1人気に支持されると、その声に応えるかのようにクビ差で勝利を収めていた。

 そして今年、サトノダイヤモンド陣営は仏・凱旋門賞への挑戦を最大目標に掲げ始動。だが、国内初戦となった阪神大賞典(G2)こそ快勝するも、続く天皇賞・春(G1)では一度打ち負かしたはずだったキタサンブラック、シュヴァルグランの後塵を拝する3着に終わる。凱旋門賞制覇へ一抹の不安がよぎることとなった。

 敗退後もサトノダイヤモンド陣営は凱旋門賞へ向かうプランを変更することはなく、渡仏。だが、前哨戦であるフォワ賞(G2)を4着で終えると、本番の凱旋門賞では15着と惨敗。昨年のクラシックホースで、有馬記念制覇馬が見るも無残に散り、日本の競馬ファンを落胆させることとなった。

 失意の中、帰国したサトノダイヤモンド。管理する池江調教師は当初、香港ヴァーズ(G1)、また有馬記念を見据えていたようだが、今年中の出走を取りやめて休養に専念することを選んだようだ。

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