JRA大物調教師の「引退疑惑」が加速……ディーマジェスティ引退の原因は「ローテーション」と蛯名正義「トントン負担」?
昨年の皐月賞を制したディーマジェスティが20日、現役引退を発表した。
2016年クラシックの主役の1頭として、サトノダイヤモンド、マカヒキとともに「3強」を形成。三冠を分け合ったが、3歳秋は菊花賞4着、ジャパンC惨敗と低迷。4歳になっても結果を残せず、今年秋は一度も走ることなく、情報も一切出ずに心配の声が多かった。
そんな中で、ファンには残念な結末を迎えてしまったようだ。皐月賞のあまりにも鮮やかな勝ち方を覚えている競馬ファンは多いようで「非常に残念」「もう一度走るところを見たかった」という意見が多数を占める一方、「血統はいいし子どもに期待」「早い段階の引退もありだと思う」と、アロースタッド種牡馬入り後の活躍に期待する意見もあった。
ただ、今後の活躍が期待されていた中での、どちらかというと早期引退。各報道によれば「爪」の状態不安などがあり調整ができなかった、という意見もあるが、それだけではないのでは、という声があるのも事実だ。
「同馬のローテーションはよく語られますね。菊花賞敗退後にジャパンCを選択した点は大いに疑問視されています。このローテーションはローズキングダムやワンアンドオンリーなど、古馬になって一気に成績を落とすことも多い『死のローテ』といわれ、実際、3歳馬初の3000mからのレース間隔としては厳し目な印象を受けます。
2001年のジャパンC勝ち馬ジャングルポケットも、4歳になって精彩を欠くレースが続き引退しています。ディーマジェスティはその後、本来向いていないのではないかという天皇賞・春にも出走。ローテーションがいかに大切かを痛感する馬ではあります」(競馬ライター)
今年の天皇賞・春はキタサンブラックがディープインパクトのレコードを破る超高速決着となったが、その後ゴールドアクターは宝塚記念後に調整が間に合わず休養に入り、サトノダイヤモンドもフランス遠征で惨敗、シュヴァルグランは秋初戦で1番人気に応えられず、さらにキタサンブラックも宝塚記念で惨敗と「死の天皇賞」とも囁かれている。3歳時のローテーションに加え、厳しいレースが4歳春に続いたのも一因か。