レイデオロ陣営から溢れる「自信」。ジャパンC(G1)現役王者キタサンブラックの「弱点」を突き”政権交代”へ……
確かに8枠10番からのスタートだった宝塚記念のキタサンブラックは、終始外々を回らされる展開で、最後の直線も外からまったく伸びずに完敗。前走の天皇賞・秋も枠順的には4枠7番だったが、スタートで出遅れたことと荒れた馬場の影響で内々を進むことができた。
しかし、それがわかったところで前に行くキタサンブラックが、今回も内ラチを頼るレースをすれば、それをレイデオロに防ぐ手立てはあまりにも限られている。弱点なのかもしれないが、防ぎようがないような気もするが……。
「それはあくまでレイデオロ”単独”での話です。ここで具体的な話はできませんが、レイデオロの”周囲”を考えれば共通の目的を持った、利害関係が一致する馬が何頭かいるはず。
もちろんキタサンブラックの枠次第ということもあります。ただ、ノーザンファーム、つまりは天下の社台グループからすれば、キタサンブラック一強状態は面白くないと思いますよ。すでに社台のスタリオンステーションで種牡馬入りが決まっていますが、だからといって引退までのあと2戦、白旗を上げ続けるつもりはないということです。関係者からはルールの中でなら『チームプレーも辞さない』という声も聞こえてくるとか……」(同)
思い返せば、昨年の有馬記念(G1)で「組織力にやられた」と漏らしたのが、2着に敗れたキタサンブラックの武豊騎手だった。この時はサトノダイヤモンドとサトノノブレスの「サトノ軍団」の”連携プレー”を示唆していたが、それがもし天下の社台グループとなれば、その威力もまた違ってくるのは当然か。