キタサンブラックは「本当に落鉄していた」のか? 決定的な「証拠写真」と共に3つのメディアが示した見解と真相
26日に行われたジャパンC(G1)で3着に敗れたキタサンブラック(牡5歳、栗東・清水久詞厩舎)。
レース後、武豊騎手が「左前脚を落鉄していたのがわかったので、とにかく残念」と言えば、清水久詞調教師も「左前脚の落鉄を見つけました。仕方がない」と、陣営が仕切りに左前脚の落鉄を敗因に上げた。その結果、キタサンブラックは「王座陥落の敗者」ではなく、「悲運の王者」として取り上げられた。
しかし、実はあれから1日経ったところでキタサンブラックは「本当に落鉄していたのか」ということが”疑惑”として取り沙汰されている。
その可能性をいち早く指摘したのが、27日付の『スポーツ報知』だ。落鉄がなかったと明記されていたわけではない。だが記事には「左前脚の落鉄。ゴール直後は装着しているようにも見えるが」と確かに記載されている。
その後「レース中から予兆があり、レース後に完全に取れた可能性がある」とフォローが入っている。だが、少なくとも各メディアがレース当日に報じ、同時に多くのファンの認識にもなった「キタサンブラックは、レース中に落鉄した影響で敗れた」という情報には否定的な見解となっている。
無論、記事中にも「ようにも見える」と記されているように、これだけでは記者の主観や錯覚という可能性もある。これでさすがに”疑惑”と断定するのはフェアではないはずだ。
だが、この見解に追随したメディアがある。大手スポーツ誌のweb版となる『NumberWeb』(文藝春秋)だ。
27日に配信された島田明宏氏の『沸騰! 日本サラブ列島』によるとレース直後、武豊騎手が「どこでやったのかはわからないけど、ゴールしてから、『あれ?ちょっと伸びなかったな』と違和感があったので、確かめてもらったら落鉄していた」と話したという。