キタサンブラックは「本当に落鉄していた」のか? 決定的な「証拠写真」と共に3つのメディアが示した見解と真相
そしてその直後、島田氏は『レース中に外れそうになり、ゴールしてから完全に落鉄した可能性もある』という一文を書き足している。一見さりげない内容だが、少なくともレース中に落鉄していた確証があるのであれば「書き加える必要のない一文」といえるだろう。
「島田さんは昔から武豊騎手とは懇意にしていますし、著書にもユタカ騎手を取り扱った本が何冊もあるような人だけに、当然内情にも詳しい。そんな方がわざわざゴール後の落鉄を示唆するような発言をするということは、本当は『キタサンブラックが落鉄していなかった』というシーンを目撃したんじゃないかと思ってしまうわけですよ。まあ推測の域を出ませんが。
ただ、今回のキタサンブラックは明らかに有馬記念を見据えた仕上げでした。というのも同じようにG1を3連戦した春は、ラストの宝塚記念でガス欠。陣営の鍛えて強くする方針が、オーバーワークを招いたのではないかと多くの批判があったからです。
そのため、陣営は今回のジャパンCではお釣りが残るような仕上げで挑みました。ですが、この結果……。再び批判が集まるのも避けられない状況で、『落鉄』という敗因が持ち上がったわけです。見方によっては”渡りに船”といったところでしょうか。
落鉄があったこと自体は確かですが、”いつ”なのかは非常に重要な問題です。有馬記念ではシュヴァルグランとの再戦がほぼ決定的な状況ですし」(競馬ライター)