世界王者ハイランドリールが有終の美!菊花賞馬キセキ「不完全燃焼」で日本馬勝利ならず……【香港国際競走・回顧】
ややバラついたスタートから戦前の予想通り、ビューティージェネレーションがハナに立つ展開。日本に遠征経験を持つコンテントメントやランカスターボンバーが好位グループ。シーズンズブルーム、ビューティーオンリー、サトノアラジンといった人気勢は、いずれも後方からの競馬となった。
勝負所の3、4コーナーでサトノアラジンが外から早めの進出を見せるなど、各馬が一団となって最後の直線へ。逃げていたビューティージェネレーションが後続を2馬身、3馬身と突き放していく。好位を追走していたウエスタンエクスプレスが2番手集団から抜け出すも、なかなか差が縮まらない。さらに外からヘレンパラゴンも脚を伸ばすが、ビューティージェネレーションがそのまま逃げ切ってゴールした。
鞍上のK.リョン騎手は「残り450m前からゴーサインを出した。彼が止まらないことを知っていたからね」と早めスパートからの粘り込みという作戦がハマったことを強調。2着にも人気薄のウエスタンエクスプレスが入り、三連単は100万馬券超えの大波乱だ。
一方、早めのスパートから追い上げを見せたサトノアラジンは、最後に失速し11着に大敗。後方から追い上げた1番人気のシーズンズブルームは4着が精一杯だった。
香港カップ(G1)芝2000m
香港マイルと同じく、香港カップも人気が割れた状況。前哨戦を制した地元のワーサーが単勝2.4倍の1番人気。単勝4.4倍で日本のネオリアリズムが続き、香港のタイムワープ、日本のステファノスが続く。結局、武豊騎乗のスマートレイアーまで12頭中6頭が単勝10倍以下という大混戦だった。