【東京大賞典(G1)展望】北島三郎・キタサンブラックの次はDr.コパ・コパノリッキー!? 「引退馬大活躍」で夢の「G1・11勝」確定か
29日、大井競馬場で東京大賞典(G1)が開催される。昨年はアポロケンタッキーが1番人気のアウォーディーを下して初G1制覇。今年も地方競馬の1年を締めくくる総決算に、ダート競馬を牽引する豪華メンバーが集結。大混戦の様相を呈している。
中心は、大井競馬場2000mの安定感が光るケイティブレイブ(牡4歳、栗東・目野哲也厩舎)か。
今春、今回と同じ大井の2000mで行われた帝王賞(G1)でアウォーディー、サウンドトゥルー、アポロケンタッキーら強豪を下して見事初のビッグタイトルを獲得。春秋ダート王に輝いたゴールドドリームと並び、ダート界を席巻する若きエースだ。
その帝王賞を従来の逃げ戦法とは一転した差す競馬で勝ちきったことによって、レース内容が充実。この秋の3戦も強敵を相手に3着、2着、4着と大きく崩れていない。特に大井競馬場の2000mでは帝王賞1着、JBCクラシック2着と、さらに安定している得意舞台だ。
芝レースでは期待されたほどの活躍ができていない4歳世代。ここをきっちりと勝ちきり世代交代を告げ、来年のゴールドドリームとの頂上決戦に向かいたい。鞍上の福永祐一騎手の手綱捌きにも注目だ。
対するは昨年の最優秀ダートホースであり、JBCクラシックでケイティブレイブを下したサウンドトゥルー(セン7歳、美浦・高木登厩舎)か。
昨年の東京大賞典を3着後、今年もダートの一線級を走り続けたサウンドトゥルー。この秋は日本テレビ盃(G2)で2着と調子を上げると、JBCクラシックでは持ち前の豪脚が爆発。上がり最速の末脚で混戦を断ち、3つ目のG1タイトルを手に入れた。
ただ、そんな古豪も今年で7歳のシーズンを終えようとしている。7戦してすべて掲示板(5着)以上を確保した昨年とは違い、今年は末脚不発というシーンも目立つ。特に連覇の懸かった前走のチャンピオンズC(G1)では11着と大きく崩れた。
とはいえ、ハマッた時の破壊力は依然健在。東京大賞典はG1初制覇を飾った演技のいい舞台。師走の舞台で豪脚復活なるか。名コンビとなった大野拓弥騎手の豪腕に期待だ。