JRA理事長「2歳戦改革ある」ホープフルS(G1)を筆頭に「問題山積」の2歳戦に日本中央競馬会のトップが示した「見解」と「今後」
また、今回の発言もそうですが『後藤理事長はクラシックを中心視し過ぎている』という見解もあるようです。
というのも2歳重賞の乱立以上に叫ばれているのが、2歳、3歳春におけるJRAのダート路線の改革であり、昨年は騎手会長の武豊騎手からもヒヤシンスSを重賞に昇格してはどうかという見解がありました。
しかし、後藤理事長は『日本ダービーまでは、日本ダービーが中心にあるべき』という見解を示し、ダート路線の整備には消極的な姿勢を示しています。
もちろんクラシックが競馬の根幹であることに議論の余地はありません。ですが、重賞の乱立が叫ばれる2歳重賞や3歳重賞の内、1つか2つでもダートで開催されれば『大きく改善されるのでは』という識者や関係者の意見も依然根強いですね」(競馬記者)
JRAの理事長は前任の土川健之氏が初めての生え抜きであり、後藤理事長もJRAの役職を歴任して理事長となった人物だ。またJRAの獣医師だった土川氏とは異なり、ファンサービス事業部次長を経験するなど初めて事務畑からの就任となっている。2014年の就任以降、海外馬券の発売を筆頭に数多くの改革・改善に乗り出すなど、積極的に手腕を振るっている印象だ。
そんな後藤理事長が今後、問題山積の2歳戦にどのように着手していくのか。日本競馬を主催するJRAの頂点に立つ人物として大きな注目が集まりそうだ。