JRA岩崎翼騎手フリー転向も「あいつは下手」発言で早くも正念場? 師匠の”強制卒業”は獅子の子落としかそれとも……
「今年は3日間開催で合計12鞍を確保しており、そこには師匠の河内厩舎の所属馬もいるでの一安心といったところです。ですが、どこまで支えてくれるのかは依然不透明ですね……。同じ栗東のトップ騎手として活躍する和田竜二騎手の甥っ子ですし頑張ってほしいところですけど、通算100勝を達成して減量恩恵がなくなった今年が騎手としての正念場になるかもしれません」(同)
C.ルメール騎手やM.デムーロ騎手が通年で騎乗するようになっただけでなく、H.ボウマン騎手やR.ムーア騎手など世界のトップジョッキーが次々と参戦している昨今の日本競馬。
そこに戸崎圭太騎手や内田博幸騎手など地方競馬のトップも加わり、ハイレベルな争いが繰り広げられている一方、デビューわずか数年の20代でひっそりとムチを置く若手騎手も少なくはない。昨年末も平野優騎手が、怪我の影響もあって27歳の若さで引退したばかりだ。
「今の競馬界はエージェントの影響力もあって、一昔前よりも乗れる騎手にはさらに馬が集まる状況になりました。騎手の格差は広がり続ける一方で、若手騎手がのし上がっていくには『相当厳しい』と述べざるを得ません。
その一方で日本の騎手の給与環境は恵まれていて、レースの賞金の高さも然ることながら、騎乗手当や調教手当も世界トップクラス。ただ、そういった救済措置が”底辺”に甘んじる温床となって、若手騎手の出世欲の妨げになっている という声もあります。
極端にいえば、例えレースで結果を残せなくても、調教さえ頑張っていれば騎手としてやっていけるということです」(同)
昨年引退したキタサンブラックが大活躍したことで、一躍有名人になったのが清水久詞厩舎の調教をつけている黒岩悠騎手だ。キタサンブラックを通じ、初めて黒岩騎手の存在を知った競馬ファンも多く、中には現役騎手だと知らない人も……。