M.デムーロ「JRAは優しい」発言が余裕すぎ!? 「超絶地獄国」を耐えた今、すべてイージーモードか
さらに、フランスの調教師は「大まかな指示」しかせず、その通りに乗らないで負けると文句タラタラ、その後すぐに乗り替わりとほぼ理不尽に近い厳しさがあるという。有力馬に騎乗したらとにかく一発回答……その苛烈さが外国人騎手の骨身に染み付いているというわけだ。ミルコ騎手を筆頭に、外国人騎手の無類の勝負強さの源泉ともいえるかもしれない。
そもそも「外国人ジョッキーにこんなにチャンスを与えてくれるのは日本くらい」という気持ちもあるようで、彼らにとってはあまりにも幸せな空間のようだ。一度ミスをしても再度チャンスをくれる点、ジョッキーを尊重する点など、フランスの厳しさを知っているジョッキーからすれば「天国」とすらいえるのかもしれない。
そして、実際に結果が出てしまっている現状、日本の競馬関係者からラブコールが増えるのも当然だ。ここまで勝ちまくると、あとは彼らに「自由にやらせよう」と思う調教師やオーナーが多くなるのも当然だ。
実績を積み上げ、日本人ホースマンの信頼も厚く、しかもその環境に厳しさを感じていないとするならば……当分の間外国人騎手の支配は続きそうだ。