C.ルメール騎手「年齢」による衰え隠せず? 久々「20連敗」でリーディング66位は凋落の気配か、それとも杞憂か
新年初レースで1番人気に騎乗するなど、初騎乗初勝利を狙ったルメール騎手だったが、逃げ馬を捉え切れずに2着。初端で早くもケチがついてしまった。次のレースでも単勝1.7倍の1番人気に騎乗し、最後の直線では力強く先頭に。しかし、今年も最大のライバルとなりそうなデムーロ騎手の馬に差されてしまい、またも2着。
そろそろ勝っておきたいルメール騎手は、昨年のダービー2着馬スワーヴリチャードの半妹となるルナステラのデビュー戦に騎乗。2番人気だったが単勝オッズは1番人気馬と並んでおり、実質1番人気といえる存在だった。しかし、スタートからダッシュがつかず後方からの競馬になると、最後はいい脚で追い上げたものの、結果はまたまた2着だった。
勝てないまでも、開幕3連続2着は決して悪い結果ではない。今年4レース目のパートナーは単勝1.5倍という圧倒的な存在だった。「次こそは」と挑んだルメール騎手だったが、好位から積極的な競馬を試みたものの逃げ馬が止まらずに、まさかの4連続2着。その次のレースでも1番人気馬に騎乗したが、今度は5着と逆に着順が落ちてしまった。
ルメール騎手は結局、この日の10レース中、5回の単勝1倍台を含む7度の1番人気馬に騎乗したが未勝利。他の3頭もすべて3番人気以内だったが、2着を6回も”量産”してしまう、踏んだり蹴ったりの結果となった。
無論、人間誰でもこういった日はある。だが、そこに何かしらの”予兆”を感じた人間もいる。前出の記者が「まだ気になる程度」と前置きしながらも、昨秋辺りからルメール騎手のコンディションが下降していると感じているようだ。
「ライバルのデムーロ騎手ほど”追える”イメージのないルメール騎手が勝てるのは、なんといっても折り合いの技術の高さだと思います。
代表的なところでは、本来後方から競馬をしていたハーツクライ(有馬記念)や、ウオッカ(ジャパンC)といった馬を先行させながら、きっちり折り合って勝たせてしまうところでしょうか。昨年の日本ダービーのレイデオロも、折り合いに自信を持っているルメール騎手だからこそできた大胆な騎乗だったと思います。
しかし、昨秋はエリザベス女王杯のヴィブロスや、阪神ジュベナイルフィリーズのロックディスタウンで折り合いを付けることができずに惨敗。どちらも1番人気でしたし、珍しく『らしくない』騎乗だったことを覚えています」(同)