JRA浜中俊騎手「復活」へ”芦毛の怪物”が戦線復帰! ミッキースワローを子供扱いした昨春ダービー候補の「状態」は
ここ2年、ケガや騎乗停止などの影響で低迷していた浜中俊騎手が復調の気配を見せている。
デビュー5年目の2011年から5年連続で100前後の勝ち星を挙げ、一時は「ポスト武豊」の筆頭候補といわれていた浜中騎手。しかし、一昨年2月の東京新聞杯(G3)で落馬して左橈骨(とうこつ)遠位端骨折などの重傷を負ってからは、ケガや騎乗停止が相次いで本来の力を発揮できない時が続いていた。
その結果、一昨年が63勝、昨年が60勝と低迷。伸び悩んだ成績だけでなく、一昨年のマイルCS(G1)や昨年のフィリーズレビュー(G2)など、大きな舞台での斜行が相次ぎ「もういいでしょう」という発言と共に、一時はファンからの批判の的にもなった。
だが、昨秋から調子を取り戻し始め、今年はすでに5勝と好スタートを切っている。自身が「区切りがいい数字なので」と毎年の目標に掲げている年間100勝も、今年は十分に達成できそうな勢いだ。
そんな浜中騎手に足りないのは、大舞台での相棒か。昨年は重賞こそ4勝したが、4年続いていたG1勝利はお預け。最も信頼できる相棒のミッキークイーンも、今年ですでに6歳とピークが過ぎた感があるだけにG1を狙える新パートナーが欲しいところだ。昨秋は菊花賞や天皇賞・秋、マイルCSやジャパンCといった大舞台で騎乗馬がおらず、G1常連という印象もじょじょに薄れつつあるだけに深刻だ。
ただ、そんな浜中騎手の元に頼もしい若き相棒が帰ってくる。
自身が『週刊ギャロップ』(サンケイスポーツ)で連載するコラム内で「素質は確かなので、どんな走りを見せてくれるのか楽しみ」と復帰を心待ちにしていたプラチナムバレット(牡4歳、栗東・河内洋厩舎)が、27日の白富士S(OP)で約9カ月ぶりのカムバックを果たす。