【フェブラリーS(G1)展望】最強ダート王ゴールドドリーム「世界のR.ムーア」が緊急参戦!「いぶし銀」テイエムジンソク悲願達成なるか!
しかし、古川吉洋騎手を新たなパートナーに迎えると、そこから3連勝。重賞初挑戦のエルムS(G3)で2着に敗れたが、みやこS(G3)で重賞初制覇を飾ると、チャンピオンズCでは2着に敗れたものの最後までゴールドドリームを苦しめた。
今年はすでに東海S(G2)を単勝1.3倍の人気に応えて勝利するなど、順調なスタートを切っているテイエムジンソク。馬と調教師にとっては初、騎手にとっては21年ぶりとなる悲願のG1制覇はもう目前だ。
長い長いトンネルを抜け、ダート界の千両役者ノンコノユメ(セン6歳、美浦・加藤征弘厩舎)が帰ってきた。
2016年のフェブラリーSを1番人気で迎えたノンコノユメにとって、誰が今の姿を想像しただろうか。そのフェブラリーSで2着に敗れて以降、誰もが「次代のダート界を背負って立つ存在」と期待していたノンコノユメは長い低迷期に陥った。
勝てないどころか馬券圏内にすら入れない日々が続く中、陣営は激しすぎる気性面を考慮して去勢を決断。セン馬として再スタートを切ったノンコノユメだったが、激しい気性と共に闘争心まで失ってしまっていた。
しかし、内田博幸騎手を新パートナーに迎えた前走の根岸S(G3)で持ち前の豪脚が復活。東京の長い直線を活かして猛追すると、最後はサンライズノヴァとの接戦を制して約2年3カ月ぶりの勝利を手にした。内田騎手が引き続き騎乗する今回、帰ってきたノンコノユメが2年前の”忘れ物”を獲りに行く。
師に最後のビッグタイトルを届けたいケイティブレイブ(牡5歳、栗東・目野哲也厩舎)がダート界の”2階級制覇”に挑戦する。
年明けの川崎記念で2つ目のG1タイトルを手にした、ダート界の中距離王ケイティブレイブが今回のフェブラリーSに出走してくるのは少し意外だが、今回ばかりは特別な事情がある。管理する目野哲也調教師は2月一杯で定年が決まっており、ここが悲願のJRA・G1制覇に向けて最後のチャンスになるからだ。