【高松宮記念(G1)展望】武豊ダンスディレクターが王者レッドファルクスに挑む!混戦のスプリント路線を占う「尾張の電撃戦」が開幕!
いよいよ春のG1シーズンが幕を開け、今年も中京競馬場が誇る「尾張の電撃戦」高松宮記念(G1)からスタートする。昨年は伸び盛りの4歳馬セイウンコウセイが、その勢いに乗ってG1初制覇。混戦のスプリント路線に新王者が誕生した。
ただ、その後は思ったような活躍ができていない。そうなると今年の主役も、もう1頭のスプリント王レッドファルクス(牡7歳、美浦・尾関和人厩舎)ということになりそうだ。
昨年は高松宮記念で1番人気を裏切る3着だったものの、その後に1400mの京王杯スプリングC(G2)を制覇。マイルの安田記念(G1)でも3着に好走し、スプリント王の底力を示した。秋にはスプリンターズS(G1)で連覇達成。現状のスプリント路線で「頭1つ抜けた存在」と述べても過言ではないだろう。
昨年の高松宮記念は敗れてしまったものの、香港スプリント(G1)からのぶっつけ本番だった点は否めない。それと比較すると、今年は2月の阪急杯(G3)からのステップとあり、順調そのもの。3着に敗れたが、上がり最速となる33.4秒の末脚は際立っていた。
陣営もその辺りに手応えを感じており、尾関和人調教師も「今年はいい雰囲気」と昨年よりも順調だということを強調している。鞍上も主戦のM.デムーロ騎手に戻ったとなれば、3度目のスプリント王の座を掴み取るだけだ。
そんな王者にとって警戒すべき不気味な相手がいる。念願の高松宮記念出走を決めた古豪ダンスディレクター(牡8歳、栗東・笹田和秀厩舎)だ。