【高松宮記念(G1)展望】武豊ダンスディレクターが王者レッドファルクスに挑む!混戦のスプリント路線を占う「尾張の電撃戦」が開幕!
ここまで前哨戦となるシルクロードS(G3)を連覇しながらも、その後アクシデントに見舞われ、2年連続で高松宮記念を回避しているダンスディレクター。だが、今年はようやく念願の出走に漕ぎ着けた。
昨年12月に行われた前走の阪神C(G2)では、これまでの末脚勝負とは一転して好位からの積極策。勝ったイスラボニータには及ばなかったが2着を確保し、改めてトップレベルの能力を示している。
今回はその時からのぶっつけ本番となるが、この馬の場合、何よりも順調に来ていることが大きい。年明けから好調を保っているレジェンド武豊騎手を確保し、悲願のG1制覇へ邁進する。
2015年の桜花賞馬にして、昨年の2着馬レッツゴードンキ(牝6歳、栗東・梅田智之厩舎)も、そろそろ2つ目のビッグタイトルが欲しいところだ。
京都牝馬S(G3)で久々の勝利を上げて挑んだ昨年は、最後の直線でメンバー最速の末脚を駆使したものの2着。勝ったセイウンコウセイに、あと一歩及ばなかった。その後、秋のスプリンターズSも2着と、惜しい競馬が続いている。
今年はフェブラリーS(G1)を使っての異例のローテーションでの参戦となるが、レース間隔そのものは昨年と変わらず、大きな不安にはならなさそうだ。ヴィクトリアマイル(G1)やフェブラリーSで敗れたことからも、現状はマイルよりもスプリントの方がチャンスがある。主戦の岩田康誠騎手と共に惜敗に終止符を打ち、2つ目のG1を狙う。
昨年の覇者セイウンコウセイ(牡5歳、美浦・上原博之厩舎)も、ここに来て調子を取り戻しつつあるだけに軽視できない存在だ。
昨年の高松宮記念で新スプリント王に君臨したセイウンコウセイだったが、その後は思ったような走りができずに苦戦。秋のスプリンターズSでも11着に大敗した。