桜花賞(G1)「鞍上」決定! 最強「デムルメ」が戸崎圭太騎手の”お下がり”に甘んじる大波乱の予感!?
昨今のG1で最も結果を残しているのは、述べるまでもなくデムーロ騎手とC.ルメール騎手の両外国人騎手による「デムルメ」コンビである。その強さの秘訣は、常日頃から多くの有力馬が集っているため、総決算となるG1で数多くの有力候補の中から、ある程度の”しがらみ”はあるものの、勝算の高い馬を選択できる点に尽きるだろう。
天下の社台グループを筆頭に、数多くの有力陣営の「ファーストチョイス」となる2人の支配力は圧倒的で、お手馬が重複するG1の舞台では、武豊騎手や福永祐一騎手といった日本人のトップ騎手でさえ「デムルメ」の”おこぼれ”に預かることも珍しくない。
しかし、今年の桜花賞に限っては「デムルメ」コンビは、いずれも戸崎騎手の”おこぼれ”に預かっている状況だ。
実際に、ルメール騎手が騎乗するアーモンドアイにシンザン記念(G3)を勝たせたのが戸崎騎手であり、冒頭で触れたデムーロ騎手のレッドレグナントに優先出走権を掴ませたのも戸崎騎手。当の本人はフェアリーS(G3)の覇者プリモシーンに騎乗予定だが、ここは是が非でも勝っておきたいのではないだろうか。
「今はオーナーが鞍上を支持することも増えましたし、エージェントが絡む複雑な事情になっていますから、今回の戸崎騎手のケースも昔の武豊騎手のように『選んだ』というわけではないのかもしれません。
ただ、それでも戸崎騎手からすれば、ルメール騎手とデムーロ騎手の騎乗馬は自分が騎乗できる可能性が少なからずあった馬。勝たれてしまうのは当然悔しいでしょうし、負けられないという思いも強いと思いますよ」(同)
その一方で、今年は試練の桜花賞となりそうなのがデムーロ騎手だ。