高松宮記念(G1)「覚醒」ファインニードルの檜舞台! 順調すぎる状態も唯一の不安は
今年も中京競馬場で高松宮記念(G1)が開催される。春のG1シーズンの開幕戦となるこの電撃戦にファインニードル(牡5歳、栗東・高橋義忠厩舎)が出走する。
ファインニードルはデビューから勝ち負けを繰り返し、下位クラスに低迷していたが、昨年後半から覚醒。北九州記念(G3)で5着と好走すると、続くセントウルS(G2)で重賞初制覇を達成した。初G1挑戦となったスプリンターズSこそ12着と惨敗するも、今年の始動戦だったシルクロードS(G3)では好位から抜け出してダイアナヘイロー、セイウンコウセイを抑えて勝利。スプリント戦の主役の1頭として地位を確立させつつある。
「早くから評価されていた才能が昨年からついに開花しましたね。今まで緩いところがあった馬体も、しっかりと筋肉がついてさらに引き締まったみたいです。また身体だけではなく、調教などで引っかかることもなくなり、精神的にも進歩が感じられます。
昨年の夏から比べると状態がいいなどという言葉では表せないほど好調で、身体、精神ともにレベルがワンランク以上もアップしたと評判です」(現場記者)
見違えんばかりに充実しているファインニードルは21日に前走からタッグを組む川田将雅騎手を背に追い切り調教。坂路で単走し、馬なりで54.3秒-12.8秒を記録。G1制覇へ向けて軽やかな動きを見せている。