【桜花賞(G1)展望】「無敗」の大本命ラッキーライラックVS「三冠馬級」の大器アーモンドアイ!石橋脩騎手とC.ルメール騎手が「魔の桜花賞」に挑む!
8日、阪神競馬場では3歳牝馬クラシックの開幕戦となる第78回桜花賞(G1)が開催される。
昨年は最後の直線で力強く抜け出した8番人気の伏兵レーヌミノルが、稍重の馬場を味方につけて勝利。波乱の結果となった。今年も2歳女王ラッキーライラックという確固たる主役がいるが、近年はかつて「魔の桜花賞」と言われた頃のような、一筋縄ではいかない難解なレースとなっている。
とはいえ、ここまでのラッキーライラック(牝3歳、栗東・松永幹夫厩舎)はケチのつけようがない断トツの存在だ。
デビューから4戦4勝。それも、走るたびにパワーアップしている感さえある無敗の2歳女王。単勝1.8倍に支持された前走のチューリップ賞(G2)では、昨年の阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)とは打って変わって好位からの競馬。最後の直線で危なげなく抜け出すと、マウレア、リリーノーブルといった阪神JF上位組に決定的な2馬身差をつけてゴールした。
阪神JF、チューリップ賞、そして今回の桜花賞といずれも阪神外回りのマイル戦で行われる以上、4連勝中のラッキーライラックの死角は限りなく小さいと述べざるを得ない。しかし、その反面、ここ2年の桜花賞ではメジャーエンブレム、ソウルスターリングといった大本命の2歳女王がいずれも敗戦。主戦の石橋脩騎手がプレッシャーを跳ね返せるかもポイントになりそうだ。
そんな絶対的な2歳女王に、逆転の目があるとすれば未対戦の馬たちか。中でも牝馬ながらにシンザン記念(G3)を制したアーモンドアイ(牝3歳、美浦・国枝栄厩舎)は、早くからG1級の「大器」と名高い。
前走のシンザン記念では、後方から上がり最速の末脚で差し切り勝ち。上がり3ハロン第2位に0.7秒差をつける”異次元”の末脚で牡馬たちを置き去りにした。
過去にシンザン記念を制した牝馬には3冠馬のジェンティルドンナや、海外G1馬のシーキングザパールなどが名を連ねる。2着馬にも一昨年の桜花賞馬ジュエラーや、ダイワスカーレットといった歴史的名牝がおり、アーモンドアイもそこに続けるのか注目だ。鞍上はC.ルメール騎手が務める。