天皇賞・春(G1)「疑惑」シュヴァルグランに異変!? 世界のH.ボウマン招聘で「不動の大本命」のハズが、現場に渦巻く「燃え尽き」の声
そしてこの展開は、本来であれば、ロングスパート合戦になりがちな天皇賞・春などの長距離戦に多く、スタミナ自慢のシュヴァルグランにはむしろ向いているという見方もできるのでは。代打の三浦騎手が動けなかったことを敗因に挙げている声もありますが、実際4コーナー辺りでは、外からまくり気味にポジションを獲りに行っており、ここまで大敗するような騎乗内容ではなかったように映りました。
それよりも敗因は、そこからまったく伸びなかったコンディション面にあると思いますね。
実際に上がり3ハロン35.2秒は、何も出来ずに大差シンガリ負けしたゴールドアクターを含めても下から5番目。三浦騎手にとっては、早々に勝機がなくなっても簡単に諦められる立場ではなく、実際に諦めたのは最後の数メートル。そこまでは何度もムチを入れて、諦めない姿勢を見せていました。それでこの結果ですから、展開や騎手よりも、むしろ『馬』のコンディションの方に問題があったのではと勘ぐってしまいますね」(競馬記者)
記者がそう語る通り、当時のシュヴァルグランの目標はあくまでボウマン騎手が騎乗する天皇賞・春であり、大阪杯は”叩き台”という雰囲気があった。コンディションが100%でなかったことは確実だが「それにしても負け過ぎ」というのが記者の見解だ。
叩き台とはいえ状態は80%ではなく、50%もなかったのではないか……。そんな懸念が色濃くなったのが、今回の天皇賞・春の1週前追い切りだったという。