【ヴィクトリアマイル(G1)展望】「復活」武豊リスグラシューVS「究極」横山典弘ミスパンテール!最強女王決定へ……東西の”天才騎手”が激突!

 13日には東京競馬場で、第13回ヴィクトリアマイル(G1)が開催される。昨年はC.ルメール騎乗のアドマイヤリードが、最後の直線で鋭く抜け出して戴冠。念頭に1000万下を勝ったばかりだった上がり馬が、勢いそのままに頂点まで上り詰めた。なお、レースは三連単が91万馬券を記録した波乱の結果となっている。

 今年も確固たる主役がいない混戦ムードとあって、波乱の余地を多分に残していそうなヴィクトリアマイル。ただ、その中でも主役は”鬱憤”がたっぷりと溜まった武豊騎手が騎乗するリスグラシュー(牝4歳、栗東・矢作芳人厩舎)だ。

 昨年、桜花賞(G1)と秋華賞(G1)で2着したリスグラシューだったが、クラシック制覇にはあと一歩のところで至らなかった。マイル戦に焦点を絞った今年は、始動戦の東京新聞杯(G3)を牡馬相手に快勝。2歳時のアルテミスS(G3)以来、久々の勝利を上げ、幸先のいいスタートを切った。

 そんな背景もあり、前走の阪神牝馬S(G2)では1番人気に。しかし、最後の直線で進路が狭くなることもあって3着に敗れた。とはいえ、上がり3ハロン2位となる最後の伸び脚は際立っており、負けてなお強しといった内容。東京マイルは重賞2勝を誇るベスト舞台、悲願のG1制覇に向けて態勢は整ったか。

 一方の武豊騎手は、先月22日にまさかの騎乗停止処分。天皇賞・春(G1)、NHKマイル(G1)をパスすることとなり、今週から復帰する。栗東の坂路で行われたリスグラシューとの1週前追い切りでは、自らが騎乗し4ハロン49.9秒で自己ベストを更新。充実した手応えに「昨年よりも力強くなっている」と気合十分だ。天才騎手の「逆襲」なるか、注目が集まる。

 対するミスパンテール(牝4歳、栗東・昆貢厩舎)は、主戦の横山典弘騎手が「究極の選択」を乗り越えて選んだ相棒だけに侮れない。

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