日本ダービー(G1)池添謙一騎手「オルフェ級」の評価!? 「超新星」ブラストワンピースの毎日杯直行ローテが「プラス」になる理由
確かに、毎日杯からの直行で日本ダービーを制した馬はいない。昨年はサトノアーサーがこのローテで本番に挑んだが、5番人気に支持されて10着と期待を大きく裏切る結果に終わった。
しかし、今年のクラシック戦線では、そんな「セオリー」を吹き飛ばして見事戴冠した馬がいる。約3カ月ぶりの桜花賞(G1)を制したアーモンドアイだ。
先週のオークス(G1)で史上5頭目の牝馬三冠に王手を掛けることになる世代の女王は、1月のシンザン記念(G3)を勝って桜花賞に直行するという異例のローテだった。そのため、誰もがその実力を認めていた一方、約3カ月ぶりという型破りな臨戦過程に不安を唱える声は決して小さくはなかった。
しかし、アーモンドアイはそんな評価をあざ笑うかのように、最後の直線だけで全馬を差し切る豪快な競馬でクラシック第1弾を奪取。レース間隔が空いた不安をまったく感じさせない完璧な勝利だった。
そんなアーモンドアイとブラストワンピースには「共通点」がある。
それは両馬が社台系ホースクラブ・シルクの所有している関東馬ということに起因しているが、中間の放牧に外厩の「ノーザンファーム天栄」を利用していることだ。
「元々、関西馬は結構結果が出ていたんですが、ここ2、3年は関東馬がそれに追いついてきました。ノーザンファーム天栄の坂路を改修して、調教がより効果的に行えるようになったのがすごく大きいと思います」
『netkeiba.com』のインタビューにそう答えているのは、シルク・ホースクラブの代表を務めている米本昌史氏だ。氏の言葉通り、ノーザンファーム天栄の坂路コースは昨年4月に改修が行われた。