ダノンプレミアムが回避を発表し、大混戦となった皐月賞だったが「主役不在」ということもあって、やはりどこか盛り上がりに欠けていた感は否めない。
陣営にとっても大本命馬として迎えるG1レースの回避は苦渋の決断だったに違いないが、まずはクラシックの中でも最も権威のあるダービーに間に合わせた手腕を称賛したい。開業からわずか5年でこれほどの素質馬を任せられている中内田調教師は、今後の競馬界を担う中心の1人になるはずだ。
しかし、ダノンプレミアムの挫跖からの巻き返しに向け、すべてがすべて順調だったのかというと、必ずしもそうではなさそうだ。同世代相手のこれまでの走りを見れば、例え100％でなくとも優勝候補に違いないが、もしも「絶対王者」に土が付くとすれば今回なのかもしれない。
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