日本ダービー(G1)エポカドーロ「狂気の血」が常識を覆す!? 最強調教師「皐月賞向き」断言も東京2400mで「覚醒」できる理由
2010年、日本ダービー(G1)。歴史に残る究極の瞬発力勝負を制したのは、後に有馬記念(G1)を勝ち、日本競馬史上唯一無二のドバイワールドカップ(G1)制覇を成し遂げる皐月賞馬ヴィクトワールピサでもなく、名伯楽・藤沢和雄調教師の悲願を託されたペルーサでもなく、後の天皇賞馬ヒルノダムールでもなく、7番人気の伏兵エイシンフラッシュだった。
エイシンフラッシュ、通算27戦6勝2着3回3着7回。主な勝ち鞍:日本ダービー(G1)、天皇賞・秋(G1)、毎日王冠(G2)。後になって戦績だけを振り返れば、典型的な東京巧者。日本ダービーでも、この皐月賞3着馬が「ダービーを勝てるかも」と予想した人は少ないながらもいたはずだ。
しかし、京成杯(G3)勝ちが示す通り、如何にも小回りの皐月賞向きで、キャリア最速の上がり3ハロンが34.4秒に過ぎなかった当時の本馬が、上がり3ハロン32.7秒の鬼脚で究極の瞬発力勝負を制すとまで予測できた人は、さすがに超マイノリティだろう。
そんな中、当時からエイシンフラッシュを「ダービー向き」と公言していた人物がいる。本馬を管理していた藤原英昭調教師だ。
あれから8年。藤原厩舎は現在、2位の角居勝彦厩舎に11勝差をつける断トツのリーディングをキープ。騎手リーディング首位のC.ルメールを上回る3着以内率0.553という驚異的な数字を残している。
今年の皐月賞馬エポカドーロは、そんな藤原厩舎から出現した新エースだ。