日本ダービー(G1)ダノンプレミアム「無敗」制覇待ったなし!? あまり知られていない「1枠1番」が最強を誇る「2つの理由」
「日本ダービーの開催週から仮柵が移動して、Cコースが使用されることが挙げられますね。それ以前に使用していたBコースもまだ2週しか経っていないため、内側の馬場が全体的に非常に良好な状態になります。
ダービーは1枠1番の成績がとてもいいので、そこばかりが注目されがちですが、実は全体的に見ても『内枠有利』という、はっきりとした傾向がありますね」(競馬ライター)
実際に先述した1992年以降、26回のダービーが行われ「1番から5番だけ」で半数を超える14勝を上げている。2着も9回と圧倒的なシェアを誇っているのだ。
逆に、やはり外枠は苦戦を強いられており、そのハンデを跳ね返してダービーを優勝した馬の中には、逃げることで枠順の不利を帳消しにした1992年のミホノブルボン(15番)、97年のサニーブライアン(18番)、もしくは圧倒的な実力差でハンデをものともしなかった1994年のナリタブライアン(17番)など、何らかの理由があった馬の存在が目立っている。
「これはあまり注目されていない事実ですが、実は日本ダービーは毎年『内枠を2頭分開けて』レースが行われています。つまり1枠1番の馬は、実質的に2枠3番のゲートからスタートするわけです。内には誰もいないので不利を受けにくいですし、最内枠特有の包まれる心配も激減します。これは有利ですよ。
また、逆に言えば外枠の馬たちはそれぞれ2頭分、外からスタートすることになります。例えば8枠18番の大外なら、実質8枠20番の位置になるわけです。これが外枠の馬が苦戦している理由の1つにはなっているでしょうね」(同)