武豊騎手「騎乗停止崩壊」不用意発言にJRAも激怒!?「5月わずか1勝」の大不振でリーディング脱落……”精神面”に影響か
今年の米国クラシック第2戦プリークネスS(G1)で、ケンタッキーダービー(G1)を勝ったジャスティファイのM.スミス騎手が騎乗停止処分により、騎乗できない事態があった。そこで主催者側は特例措置として、1日分の騎乗停止を後日に先送り。結果、スミス騎手は騎乗可能となりジャスティファイが勝利。米国三冠に王手を掛けた。
これを受け、先日あるメディアが「日本でもこういった特例を設けることができないか」という質問を武豊騎手にぶつけたところ「ぜひ、実現してほしい」と即答したという。先月騎乗が叶わなかった天皇賞・春を引き合いに出し「大事なレースだった。オーナーからは『凱旋門賞に向けて感触をつかんでほしい』と言われていたからね」と改めて悔しさを露にしたようだ。
この記事が主張している通り、競馬をファン目線でエンターテインメントとして捉えるなら、武豊騎手が天皇賞・春に騎乗できなかったことは痛手でしかない。
実際に今年の天皇賞・春の売上は197億8692万8000円と、武豊騎手とキタサンブラックが主役を務めた昨年の222億0935万3000円から大きく売り上げを落としている。代打した三浦皇成騎手には申し訳ないが、もし特例措置で武豊騎手がクリンチャーに騎乗できていれば、億単位で売上が上がっていたことは容易に想像できる。
しかし、本当にそれでいいのだろうか。
「現行の騎乗停止ルールはただでさえ、ファンの間では『やったもん勝ち』という認識が広まりつつありますからね。その上、こんな特例が”日常的”(現行のG1開催は、平地だけでも24レースもある)に認められるようになれば、それこそやりたい放題ですよ。
JRA(日本中央競馬会)は、例え連続G1開催中に騎乗停止になっても、騎乗予定のあるG1開催における騎乗停止を避けて、他の開催で”埋め合わせ”することは『処罰にならない』と回答しています。それを受けて記事では『罰は違う日に受けるのだが』と主張していますが、さすがに道理が通らないでしょう。