武豊スマートオーディン「暴走」御し切れず大敗……心配なのは馬よりも「騎乗数激減」レジェンドの「右膝」の状態か
「いや、びっくりしましたね。3歳の頃は出遅れも多くてスタートの遅い馬だったんですが、この日はスタートから猛然と飛ばして行きましたから。武豊騎手もなんとか抑えようとはしていましたけど……」(競馬ライター)
レース後、武豊騎手が「ずいぶん気負って走っていました」とコメントした通り、約2年ぶりのレースに興奮を抑え切れなかったのか、スマートオーディンはそのまま暴走。重馬場にも関わらず、1000mを59.6秒で通過すると、最後の直線ではズルズルと後退し12着に大敗した。
これを受け、レースを見守っていたネット上の一部のファンからは「何故、逃げた?」という疑問が殺到。世代屈指の切れ者だったスマートオーディンだけに、逃げたことで自慢の末脚が削がれてしまったのではないかという意見もあった。
「約2年ぶりのレースで馬体重も+14kg。仮に以前のように末脚勝負が出来ていたとしても、今日の状態では難しいレースになったのではないでしょうか。
それよりも気になったのが、馬よりもむしろ武豊騎手のコンディションです。ここのところまったく勝てずに明らかな不調ですし、このレースでも行きたがるスマートオーディンに完全に持って行かれているような状況でした。
もちろん、強引に抑えようとして馬とケンカをしては元も子もありませんが、あまりにも無抵抗なまま暴走させてしまっていたので……。ここ数年の武豊騎手には、以前からそういった傾向がありましたが、近頃は”酷さ”が増しているような気もします」(同)
先月わずか1勝、今月に入っても未勝利と不調の真っ只中にいる武豊騎手だが、勝ち星を量産できない理由の一つとして「騎乗数の少なさ」が指摘されている。
昨年までは、毎年約600レースに騎乗していた武豊騎手だが、約半年が過ぎた今年はまだ223レース。今週も土日合わせて7レースしか騎乗しておらず、明らかな減少傾向にある。