驚愕「82億円オファー」ジャスティファイ米三冠で「欧州最強スタッド」が購入へ
取引先のクールモアスタッドは、本場アイルランドを本拠として馬の生産、育成を行なう組織であり、生産した馬はほとんど”名伯楽”エイダン・オブライエン調教師の厩舎に預けられている。
現在のクールモアスタッドの主な種牡馬は、ファストネットロック、ガリレオ、ロックオブジブラルタル等で、過去にはサドラーズウェルズ、フェアリーキング、デインヒル、ファスリエフ、モンジュー、ラストタイクーン、ハリケーンランと現役時も有名な種牡馬ばかり。これからジャスティファイがクールモアスタッドのトップサイアーとしてラインナップされるのだから、いったい種付料が幾らになるのか、気になるところである。
「おそらくこの話題性を利用して、種付け料は安くはないでしょうね。しかし、実際のところ産駒が走ってみないとわからない、というところもあるので、何とも言いようがありませんが。
ジャスティファイは確かに最強馬ですが、体質に問題があったのか、早くデビューができませんでした。産駒もその部分が遺伝する可能性はあります。また、そういうジャスティファイをじっくりと育てたB.バファート調教師の手腕もあるわけです。
かなりの高額取引でしたので、生産者、育成者が焦らなければいいのですが」(同ライター)
日本が海外で種牡馬を購入し大成功した例は、やはりあのサンデーサイレンス。海外では種牡馬としての評価が高くなかったサンデーサイレンスだったが、その血の魅力に早くから気づいていた社台ファームの吉田善哉氏が、1100万ドル(当時のレートで約16億5000万円)で関係者から安く購入。その後の生産、そして日本競馬界の発展につながっていくのである。
走った実績から高額となるものの、さきほど例に挙げたフサイチペガサスは種牡馬として成功はしなかった。
このジャスティファイは、アイルランドでどんな馬を輩出し、種牡馬として成功するのだろうか。