宝塚記念(G1)武豊×ダンビュライト再結成で「勝利近い」理由……イマイチメンバー以外の「非根幹お得意」「荒れ馬場歓迎」な素顔
24日に開催される宝塚記念(G1)。最近は不調に陥っている武豊騎手だが、ダンビュライト(牡4 栗東・音無秀孝厩舎)で一気の復活を狙っている。
ダンビュライトとのコンビは3戦ぶり。大阪杯6着、QE2世C7着とここ2戦は強豪相手に苦杯をなめているが、武豊騎手はダンビュライトにとって「正妻」といえる存在だ。
初めてコンビを組んだのは、弥生賞3着で1勝馬ながら優先出走権を掴んで臨んだ皐月賞。ここで、牝馬ながら圧倒的なパフォーマンスで1番人気に推されたファンディーナに対し、武騎手とダンビュライトは最終コーナー手前で外から被せていく「強襲」を選択。見事にファンディーナを削り落とし、自身も3着に入り日本ダービー行きを決めた。ファンの間でも絶賛されたレジェンドの好騎乗である。
ただ、日本ダービーでは道中不利もあり6着に終わると、秋の神戸新聞杯、菊花賞はライバルとの力差を感じる内容で4、5着に敗れている。その後乗り替わりとなってから年末のサンタクロースT、年明けのAJCCと連勝した。その後G1競走2戦では結果が出ていないが、重賞で十分通用する実力は有している。
武騎手がここ数回騎乗しなかったのは、結果が伴わなかったというよりはAJCCのゴールドアクター騎乗、大阪杯ではドバイ挑戦だった点などある程度仕方がなかった部分もある。実際本人も「(大阪杯は)ダンビュライトのオファーがあった」と後に語っており、今回の「コンビ復帰」は既定路線だったといえるだろう。
現状「G1では一歩足りない」という見方もなされているダンビュライトだが、今年の宝塚記念ではどうだろうか。