JRA3歳ダート路線の「歪み」ユニコーンS(G3)「大量抽選馬」の怪? 異例の除外ラッシュに現場から不満の声……
17日に東京競馬場で行われるユニコーンS(G3)は、週明けからレースとはあまり関係のないところで話題となっていた。というのも登録馬26頭の内、出走が確定しているのは、わずか5頭。残りの賞金900万円持ち21頭が抽選対象という、異例の事態となっていたからだ。
ユニコーンSのフルゲートは16頭。その内、11頭の出走馬が判明していない状況では、ファンからすれば予想の立てようがない。ただただ、困惑してしまうばかりだ。それは取材をするマスコミ各社も同様で、今週はユニコーンS絡みで”てんやわんや”だったようだ。
「取材をするにも、大半の馬が抽選で出走できるかどうかわかりません。大抵は例え除外になっても同週、いわば”滑り止め”のレースに出走できるので、その旨で話を聞けますが、今週のユニコーンS組の場合は滑り止めのレースにも除外馬が殺到して、出たくても出られないケースが多発。取材を手配しても、結果的に『今週出走しない馬』の話になってしまう可能性もあってホント困りました……」(競馬記者)
JRAの番組表を見た限り、17日の東京競馬には10Rに青梅特別(1000万下)があり、これがユニコーンSと同じダート1600m。ユニコーンSで除外対象になりがちな賞金900万円持ちの馬でも出走可能ということもあって、これがいわゆる”滑り止め”レースなのだろう。
しかし、今はちょうど降級の時期である。この青梅特別にもユニコーンSを超える34頭が登録を行い、大量の除外馬が発生した。その結果、ユニコーンSを除外になった馬たちの滑り止めの役割を果たせなかったようだ。