宝塚記念(G1)ミッキーロケット優勝で「史上最弱世代」返上!? サトノダイヤモンドら「完全終了」の一方、”脇役”たちの才能開花
一体、誰がこのような上半期を予想できただろうか。
24日に阪神競馬場で開催された春のグランプリ宝塚記念(G1)は、7番人気のミッキーロケットが優勝。和田竜二騎手の17年ぶりのG1制覇が大きな注目を浴びることとなったが、その陰でこの上半期は「5歳勢」がしっかりと爪痕を残す結果となった。
3歳クラシックでは「史上最強レベル」とまで謳われた今年の5歳世代。しかし、彼らが競馬界を席巻すると思われていた昨年は散々たる結果だった。
前年の有馬記念(G1)で現役王者キタサンブラックとの一騎打ちを制し、次代の競馬界を託されてたサトノダイヤモンドが古馬の壁に跳ね返されると、期待されたダービー馬マカヒキや皐月賞馬ディーマジェスティも思ったような結果を残せず……。2歳王者リオンディーズや桜花賞とNHKマイルCを勝ったメジャーエンブレム、オークス馬のシンハライトらが相次いで引退する中、最も充実するといわれる明け4歳馬たちは尽く敗北を重ねた。
さらに秋になると、状況はより悪化する。
大将格のサトノダイヤモンドがフランス遠征を大敗で終えると、今度は3歳世代が躍進。キタサンブラックやシュヴァルグラン、サトノクラウンといった1つ上の5歳世代に歯が立たないだけでなく、1つ下の世代にも台頭を許し、4歳世代はまさに板挟みの状況となった。