JRA「G1」は武豊デムルメだけじゃない!? 福永祐一のダービー制覇に、和田竜二のオペラオー追悼、2018年上半期は「第2世代」が大躍進!
昨年のG1戦線では、M.デムーロ、C.ルメール騎手の”デムルメ”コンビが大活躍。
平地G1・24の内、ルメール騎手が4勝、デムーロ騎手に至っては6勝でJRAの年間最多勝記録に並ぶなど、たった2人で合計10勝を上げた。他にもH.ボウマン騎手がジャパンC、R.ムーア騎手がチャンピオンズC、C.デムーロ騎手がホープフルSを勝つなど、日本人騎手たちは、わずか数名の”外国人騎手”に過半数を超える13勝を献上した。
一方、”地の利”があるはずの日本人騎手は武豊騎手の4勝が最高。それもキタサンブラックという強力無比のお手馬による力が大きく、他にG1を複数勝利したのは安田記念と朝日杯フューチュリティSを勝った川田将雅騎手だけという有様だった。
しかし、今年の上半期のG1では、日本人騎手の躍進が目立っている。
それも武豊騎手や横山典弘騎手といった、すでに競馬界を牽引している騎手ではなく、これまで外国人騎手やベテラン騎手の技術の前に苦戦を強いられてきた「第2世代」の騎手たちが大きな輝きを放った。
その「代表例」が19度目の挑戦にして、悲願の日本ダービー制覇を成し遂げた福永祐一騎手だ。
1998年キングヘイローでの初挑戦から20年。当時の勝ち馬スペシャルウィークが亡くなった今年、武豊騎手に次いで競馬界を背負うべきリーダーが、ついにダービージョッキーの栄誉を手にした。天才と言われた父・洋一騎手でも成し得なかった「福永家」の悲願を達成した福永騎手は「これまで味わったことがない感覚」と、ワグネリアンとのウイニングランを終えるなり馬上で男泣きした。