ブラストワンピース衝撃の新潟記念(G3)参戦発表……裏に「社台の使い分け」や「体質」も?
「これこそが社台グループの”レース使い分け”の作用が効いているのかもしれません。社台グループの生産馬で期待馬や有力馬には、使いたいレースをグループ内で優先的に配慮する傾向があります。昨年もキャロットファームがダービー馬レイデオロを出すなど絶好調で社台グループの中でも獲得賞金額トップでした。おそらく昨年はキャロットファームの馬が優先的にレースを選択できたと思われます。
今年は近年低迷していたサンデーレーシングが絶好調。おそらくはサンデーレーシングの意向を優先的にレース選択されていることでしょう。
社台グループとしてみれば、各々の馬の適性に分かれて、勝てるレースに向かって行くほうが効率はいいわけですし、当然勢いに乗っている馬を優先するのは理にかなっていますからね。おそらくこの流れに配慮して、ブラストワンピースは弾かれてしまったのかもしれませんね」(競馬記者)
ということであれば、ブラストワンピースはトライアルレースさえ弾かれて他のステップレースを選択しなければならないほど、期待値の低い馬なのだろうか。
「この馬は馬体がしっかりしてこないので、春は間隔をあけながらレースを使っていました。皐月賞には出ませんでしたし。社台グループとしては”先々期待したい馬である”ということで、現在の優先順位は低いかもしれません。
しかし、厩舎サイドはむしろ、新潟記念のほうがブラストワンピースには良いんじゃないかと選んだフシがあります。トライアルレースを使うよりも長く休ませることができるので。シルクレーシングのクラブ馬は、昔から”確実に勝てるレースで勝負する”と確実性を優先してきましたから、勝算なしに使わないと思います。