JRA新種牡馬「ジャスタウェイ産」成功確実!? アウィルアウェイが圧倒的強さで2連勝
昨年のファーストクロップサイアー(産駒が2歳デビューを迎える種牡馬)で大きく注目されたのはロードカナロアとオルフェーヴルの2頭。ロードカナロア産駒アーモンドアイは桜花賞、オークスの2冠制覇。オルフェーヴル産駒エポカドーロは皐月賞優勝、日本ダービー2着。どちらも結果を出した。
今年のファーストクロップサイアーとして大きな期待がかかるのがジャスタウェイ。天皇賞(秋、G1)、ドバイデューティフリー(G1、現ドバイターフ)、安田記念(G1)を制し、ワールドサラブレッドランキング第1位にも輝いた。
当歳時から話題になったのがアドマイヤジャスタ。2016年のセレクトセールで近藤利一氏が1億4000万円で落札した。6月のデビュー戦は2着に敗れたものの、次走7月の未勝利戦はあっさり勝ち上がっている。
8月5日、ジャスタウェイ産駒ヴェロックスが小倉の新馬戦(芝、1800メートル)で8馬身差の大楽勝劇を演じ、小倉競馬場をどよめかせた。その前日の土曜日、新潟8Rダリア賞(オープン)で2連勝を飾ったジャスタウェイ産駒がいる。それがアウィルアウェイ(牝2歳、栗東・高野厩舎)だ。
アウィルアウェイの新馬戦は6月9日阪神芝1200メートル。M.デムーロが騎乗し、1.5倍という断トツ1番人気。レースでは出遅れ、デムーロ騎手がしごいてもムチで叩いてもスピードを上げない。やっと走る気が出ると、馬群の外をすいすい押し上げて行く。4角では中団前目まで上がり、直線に入ると阪神の急坂をものともせずぐんぐん伸びた。
タイムは1.10.3(2着とは2馬身差)、上がり3Fは最速34.0(上がり2番目と0.5秒差)。阪神の1200メートルは新馬戦で1分10秒後半くらいが平均。アウィルアウェイの走りはなかなか優れていた。
2戦目が4日の新潟ダリア賞(芝、1400メートル)、鞍上は引き続きデムーロ騎手。やはり出遅れ気味だったが、新馬戦とは違って自分の仕事は自覚していたようだ。馬群の最後方から追走し、直線に向くと軽々と前の馬を交わしていき先頭でゴール。このレースでも1.5倍の1番人気だった。
タイムは1.21.6(2着とは1馬身3/4差)、上がり3Fは最速33.4(上がり2番目と0.7秒差)。2歳戦の新潟1400メートルで1分22秒を切れば優秀な数字。