JRAクラシック善戦ステルヴィオ輩出レースに今年はブラックタイド産の大物? コスモス賞に有力集結
アガラスに次ぐ人気がトーセンギムレット(父ディープブリランテ、牡2歳、美浦・萱野浩二厩舎)のはず。デビュー戦は6月東京1600メートル。スカーレット一族という良血、鞍上ルメール騎手の評判馬ベルクワイア(父ロードカナロア)が1.3倍という圧倒的人気。トーセンギムレットは3番人気とはいえ11.3倍。
ベルクワイアが直線で早めに先頭に立つが、トーセンギムレットの岩部純二騎手はツーテンポほど追い出しを待った。じわじわとベルクワイアに並びかけ、ゴール前ではクビ差抜け出す。持続力のある末脚は洋芝向きに見える。
ハギノアップロード(父ブラックタイド、牡2歳、栗東・松田国英厩舎)は新馬戦3着からの挑戦だが上位人気必至。
その新馬戦ではソウルスターリングの妹シェーングランツ(父ディープインパクト)とモレイラ騎手のクラージュゲリエ(父キングカメハメハ)が人気を分けていた。結果はシェーングランツは5着に沈む。クラージュゲリエは最後方一気の追い込みで優勝。勝ちっぷりはマスコミでもネットでも絶賛された。
ハギノアップロードはこの新馬戦で3、4番手から3着に踏ん張った。先行力を生かしたい。
札幌の2歳オープン特別と言えばホッカイドウ競馬の馬たちの活躍が楽しみ。昨年のコスモス賞では地方のミスマンマミーアが2着、ハッピーグリンが3着。今年は登録が10頭で中央が4頭、地方が6頭。中央4頭のうち2頭は未勝利馬。今年も地方馬の好走を期待しよう。
地方組の多くは7月24日門別のJRA認定ターフチャレンジ1競争(ダート、1700メートル)からの参戦(昨年はハッピーグリンが1番人気1着)。今年は2番人気1着のウィンターフェル(牡2歳、北海道・林和弘厩舎)、1番人気2着のナイママ(牡2歳、北海道・田部和則厩舎)が注目される。ともに父はダノンバラードなので芝に心配はない。
2歳オープン特別は夏競馬の楽しみのひとつだ。これからも続く2歳戦線のためにしっかりと見届けておきたい。