JRA牝馬ラス1に暗雲? ラッキーライラックがリリーノーブルに続き故障でローズS回避
2歳女王で、今年のクラシックでは桜花賞(G1)で2着、オークス(G1)で3着と好走したラッキーライラック(牝3、栗東・松永幹夫厩舎)。オークス後は休養に入り、9月16日に開催されるローズS(G2)で復帰予定だったが、10日に右後脚の球節に腫れが見つかったため回避すると、所属するサンデーサラブレッドクラブが発表している。
ラッキーライラックは石橋脩騎手とタッグを組み、これまで6戦4勝。クラシックでは2冠牝馬・アーモンドアイの後塵を拝したものの、秋以降のリベンジに大きな期待が寄せられていた。
「ラッキーライラックは、登録していた凱旋門賞(G1)への出走を回避し、秋は国内に専念することを発表していました。そしてローズS後は秋華賞へ向かい、最後の1冠をかけてアーモンドアイと三度相まみえるはずだったのですが……。今回の1件でそれにも暗雲が立ち込め始めています」(競馬誌ライター)
ラッキーライラック陣営は「症状はおさまりつつある」と軽症であることを強調している。そのためアーモンドアイ同様、ステップレースを使わず、秋華賞直行ということも考えられるだろう。
またオークス2着のリリーノーブルは前走後、右前脚の剥離骨折が判明。秋は秋華賞直行だと思われていたが、今週、左前脚の球節部に腫れが見られたため、現在はノーザンファーム空港牧場に放牧されている。
ラッキーライラック、リリーノーブルなど、アーモンドアイの三冠達成に立ちふさがっていたライバルたちが次々とトラブルに巻き込まれている。牝馬クラシック最後の1冠はどのような展開になるのだろうか?