「計り知れない大物感」マイネル岡田総帥の「秘密兵器」が15馬身の大差勝ち!すでに来年の英ダービーに登録
「芝の適性も間違いなくある。中央のG1に進めます」
河津調教師がそう話すのは、決して根拠がないわけではない。トラストの父は昨年の年度代表馬モーリスや、有馬記念を勝ったゴールドアクターと同じスクリーンヒーロー。母馬もサンデーサイレンスの血を引いており、血統的にも一介のダート馬ではなさそうだ。
「現時点でプレイアンドリアルと同じか、それ以上」と2014年のクラシックで有力視された偉大な先輩と比較できるのも、2年前にプレイアンドリアルで中央に挑んだのが河津調教師本人だからだ。
そして、何よりもトラストの素質を高く評価しているのが、岡田総帥本人だ。
岡田総帥はすでにプレイアンドリアルの果たせなかった日本ダービー制覇の夢を軽く飛び越えて、来年6月に開催される英国ダービー(G1)にトラストの登録を済ませているという。
まずは北海道に渡り、8月13日のコスモス賞(札幌)でJRAデビューを飾った後、過去にロジユニヴァースやアドマイヤムーン、ジャングルポケットなどの名馬を送り出した札幌2歳S(G3)に出走見込み。鞍上にはマイネル軍団の主戦・柴田大知騎手が予定されている。
果たして、地方の怪物トラストの「本当の力」はどの程度のものなのだろうか。
偉大なる先輩プレイアンドリアルやコスモバルクを超え、かつてのオグリキャップのような活躍ができれば、本当に英国ダービーの制覇も見えてくるかもしれない。まずは、その動向に注目したい。