【神戸新聞杯(G2)展望】日本ダービー馬ワグネリアンVS皐月賞馬エポカドーロ!! 数々の名馬が制覇した「王道トライアル」幕開け!
今春の皐月賞時点では7番人気と伏兵の1頭に過ぎない存在だったが、最後の直線で力強く抜け出すと、最後は2馬身差をつけての完勝。クラシック戦線の中心に堂々の名乗りを上げた。
そんなクラシック第1弾の激走が決してフロックでないことを証明したのが、前走の日本ダービーだ。好スタートからハナに立って主導権を握ると、最後までワグネリアンに抵抗。東京の長い直線を2着で粘り切った。
1週前追い切りでは、実績のある古馬ステファノスに胸を借りる形の併せ馬。最後は1馬身先着し「まだ緩さはありますが、全体的に力強くなっている。段階を踏んで上がってきています」と主戦の戸崎圭太騎手も手応え。あくまで”トライアル仕様”ながら、まずは順調に秋競馬を迎えられそうだ。
この「2強」に割って入れそうなのが、ダービー4着馬のエタリオウ(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)だ。
昨秋に未勝利戦を勝ち上がってから4戦連続2着。ただ、500万下で躓いているだけでなく、強敵が揃った青葉賞(G2)でも2着。続く日本ダービーでも4着に善戦するなど、どうやら相手なりに走れるタイプのようだ。
こういった馬は得てして勝ち味に遅いが、その”弱点”を補うかのように招聘されたのが、新パートナーのM.デムーロ騎手。大舞台で破格の勝負強さを見せる「重賞ハンター」のパワーがあれば、ダービーの0.2秒差を埋められるかもしれない。
春の勢力図を突き崩したい「夏の上がり馬」の筆頭が、連勝中のメイショウテッコン(牡3歳、栗東・高橋義忠厩舎)だ