JRAデムーロあわや「騎乗停止延長」も原因はアノ馬!? 神戸新聞杯”エポカドーロ潰し”で出走権ゲットも和田、ボウマンに次ぐ3人目の「被害者」に……
というのもエタリオウの過去を振り返れば、「馬」と「騎手」どちらに責任の重さがあるのかは一目瞭然だからだ。
今年1月の梅花賞(500万下)でエタリオウは、最後の直線で内側に逃避。騎乗していた和田竜二騎手は騎乗停止の憂き目に遭っている。さらに日本ダービーの大舞台でも、最後の直線で外側に斜行。騎乗していたH.ボウマン騎手も騎乗停止となり、そのまま帰国することとなった。
つまり、デムーロ騎手は「暴走王」の3人目の被害者になったというわけだ。無論、プロとして御し切れなかった騎手側にも問題があるのかもしれないが、8戦して3度の処分対象では、さすがに馬の方に「問題あり」と述べざるを得ないだろう。
「処分が下されなかった他のレースにしても、やはり最後の直線で斜行しているのが目立ちます。事無きを得ているのは、たまたま後ろに馬がいなかっただけですね。他陣営の関係者も『あの馬は危ない』と目を付けていますし、相当な悪癖ですよ。
今回のデムーロ騎手も最後の直線で内に切れ込むのを警戒して、かなり大外からあえて右ムチを入れていましたが、手前を替えてからはずっと内側にもたれていましたね。デムーロ騎手も、咄嗟にムチを再び右に持ち替えて”抵抗”していたんですが……。過怠金で済んだのは、その辺りの姿勢が認められたからではないでしょうか。
陣営は悪癖の矯正を徹底しなければなりませんし、できなければ他馬に迷惑を掛けない作戦を練るべきでしょう。もうずっと改善の気配がありませんし、このままでは菊花賞やそれ以降で “やらかす”可能性は高いと思います」(別の記者)
「胸を張って菊花賞に行きたい」
神戸新聞杯のレース後、優先出走権を確保した友道調教師は、そう決意を新たにしている。だが、競馬は勝てば官軍……というわけにはいかないはずだ。菊花賞へ胸を張って行くためにも「先にやらなければならないこと」がありそうだ。