JRAキセキ毎日王冠出走は復活の布石!? デムーロ騎乗停止も”秘策”あり?
22日の阪神5Rでリアオリヴィアに騎乗したM.デムーロ騎手が外側に斜行。これにより、ウインプリンツおよびスーペルゴラッソの進路が狭くなったとして、レース後、デムーロ騎手には9日間の騎乗停止処分が下された。
このため、デムーロ騎手は秋のG1初戦スプリンターズSでレッドファルクス、さらに翌週に開催される毎日王冠(G2)でキセキへの騎乗が不可能になった。その後、レッドファルクスは戸崎圭太騎手に、キセキは川田将雅騎手へとそれぞれ乗り替わりが発表されている。
唐突な乗り替わりを余儀なくされた両陣営にとって迷惑な話だが、中でも報われないのは毎日王冠に出走を予定していたキセキの陣営だ。
当初の予定ではキセキは8日の京都大賞典(G2)に出走予定だった。しかし、デムーロ騎手は同日に盛岡の南部杯(G1)でルヴァンスレーヴへの騎乗が決定。なにがなんでもキセキに騎乗してもらいたかった陣営は2400mから1800mという大幅に距離を短縮することになるにもかかわらず、出走レース変更を決断していた。
「デムーロ騎手に最大限配慮したにもかかわらず、騎乗停止。踏んだり蹴ったりもいいところですよ。結局、代打をデムーロ騎手と同じエージェントである川田騎手が務めることで事態は一応の解決を見せました。
川田騎手がキセキに騎乗するのは昨年のすみれS以来。このときは単勝1.9倍の1番人気に支持されるも勝ち馬のクリンチャーから0.9秒差を付けられての3着に終わっています。このときのリベンジにも期待されますが、キセキは菊花賞後成績を残しておらず、さらに今回の距離短縮などの影響もあると考えて不安視する人も多いです。口さがない関係者は『川田騎手がババを引かされた』なんて言っている人もいますよ。奮起してもらいたいのですが……」(競馬誌ライター)