最後のチャンス!4000万円の高額馬からG1馬の弟まで。スーパー未勝利の注目馬と関係者コメントを公開!
今週を最後にJRA(日本中央競馬会)の番組表から、3歳未勝利という条件戦が消滅する。3歳馬で1勝もしていない馬だけが出走できるレースがなくなり、何百頭とも言われている3歳未勝利馬は、大きな岐路に立たされる。もし今週行われるスーパー未勝利(3歳未勝利戦)を勝利できれば、その後は1勝馬としてJRAの各レースに出走が可能だ。しかし、勝てなかった馬は、
・競走馬登録の抹消。強制引退となり乗馬や種牡馬などになる
・売却(JRAの馬主か地方競馬の馬主へ)
・3歳未勝利のままJRAに残り、500万クラスへの格上挑戦を続ける
・地方競馬に移籍(実績を残せばJRAへ再転入の可能性もあり)
のいずれかの道を選択しなければならない。最近は早々と見切りをつけて、地方へ早めに移籍させたり、サラブレッドオークションなどを通じて他の馬主へ売却するということも多い。実際、1~2カ月前までには500頭以上の3歳未勝利馬が登録されていたものの、現在は200頭を超える程度しかいない。
競馬は競馬法によってレース数に限りがある。毎年、何千頭もの新馬がデビューするため、こういった方法でレースに出走できる馬をふるいにかけざるを得ないのだ。
さて、今週行われる3歳未勝利戦は全部で4レースあり、土曜には中山3Rと阪神4Rの2鞍が予定されている。まず中山3Rのダート1200m戦から見ていきたい。
人気の中心はキャロットファームのサンライズシェルか。ホープフルS(当時G2)を勝利したシャイニングレイの半妹で、芝で2着2度の実績を持つ。今回はダートスプリントへの適性の有無がカギとなるが、兄ドラゴンシュバリエはダートで活躍しており、大幅なマイナスは考えづらい。鞍上は短期免許で来日したJ.モレイラが予定されており、名手の手腕に注目が集まる。
東京ホースレーシングのディープインパクト産駒で、募集額4000万円のレッドテオドーラは、デビューから4戦してすべて2桁着順。血統的にダート1200m向きでもなく、厳しいレースになりそうだ。シャープスティーンは、2着2回の実績がある中山のマイル戦ならば断然の人気を集めそうだが、今回はダート1200m戦。父がハーツクライだけに初の短距離戦も厳しいところか。
ダート1200mを2戦して3着2着と好成績を残しているミッキーマンドリンが注目の一頭。戸崎圭太騎手との相性も良く、中山コースでも崩れまい。オススメはこの馬だ。