武豊「リーディング目指さない」発言の”真意”。JRA通算4000勝の節目を迎えた競馬界のレジェンドが示した「未来像」とは
1日、JRA通算4000勝の金字塔を打ち建てた武豊騎手が、自身の公式サイトを更新。前人未到の大記録を達成した心境を語った。
『JRA通算4000勝を達成しました』と銘打った武豊騎手は「いつも共に戦っている仲間たちに祝ってもらえたセレモニーは、ボクが見てきたたくさんのいい景色のなかでも格別なものになりました」と記念セレモニーを振り返っている。
騎手として、そしてキャリア終盤に差し掛かっている1人のプロとして、大きな節目を迎えた武豊騎手。さすがに感慨もひとしおのようで、日記の内容はいつも以上に長いものになっている。
そういった中で、武豊騎手は今後の「指針」として「国内のリーディング争いという役割はもういいかなと思っています」と発言。さらに「世界のビッグレースには名馬とともに参戦して話題を振りまき続ける、そんな存在になりたいというのも、これからの一つの大きな目標」と自らの将来像を語った。
「武豊騎手がここまではっきり発言をするのは、今までなかったこと。最後にリーディングを獲ったのは2008年。あれから今年で10年ですが、今でも『もう一度リーディングを獲りたい』と常々口にしていました。
しかし、2010年の落馬事故の影響や、C.ルメール騎手やM.デムーロ騎手といった外国人騎手の参入、そして騎乗仲介者となるエージェントの影響力が高まったことなどがあり、近年は現実的に武豊騎手がリーディングを獲ることは難しい状況にあります。
本人も理想と現実の間での葛藤があったと思いますが、自身にとっても大きな節目となる4000勝を達成したことで、心境に変化があったのかもしれません」(競馬記者)