JRA栗東スタッフ「有力馬本音」激白! サトノダイヤモンド、ケイアイノーテックらの状態に言及
今年のNHKマイルC(G1)を制したケイアイノーテック(牡3歳、平田修厩舎)も要注意の1頭だ。
これまでなかなか重賞では勝ちきれなかったが、前走のNHKマイルで藤岡佑介騎手とタッグを結成すると、大外一気で悲願の重賞戴冠。人馬ともにG1競走初制覇を達成した。
「秋初戦となりますが、最終追い切りの動きも上々。しっかり仕上がってますよ。稽古には藤岡佑騎手が騎乗していましたが、追い切り以外にもゲートを通すなど入念な調整を行っていたみたいです。
これまではマイルにしか出走していませんでしたが、ひと夏を超えて成長。追い切りに乗った藤岡佑騎手も『(前走)から1ハロン延びても大丈夫』と好感触。秋は天皇賞・秋を目標にしているようで、管理する平田調教師は『次に繋がる競馬を』と意気込んでいました」(栗東担当B)
若きマイル王が躍動する。
続いて、翌日開催の京都大賞典(G2)に移ろう。
注目はここを含めて3戦で引退が発表されているシュヴァルグラン(牡6歳、友道康夫厩舎)だろう。
昨秋のジャパンC(G1)では、キタサンブラックを撃破してG1初制覇を達成し、続く有馬記念(G1)でも3着と好走。トップレベルの力を持つことを証明した。
今年の始動戦となった大阪杯(G1)こそ13着とまさかの大敗を喫したものの、続く天皇賞・春(G1)ではきっちり2着を確保。立て直しに成功している。
「次のジャパンカップでの連覇が陣営の最大目標。だけど鉄砲駆けが利くタイプで、さらに友道厩舎は長距離仕様の仕上げには定評があります。今回の相手ならば、お釣りがくる仕上げでも十分戦えると思いますよ。
ただ、スタッフが気にかけているのは仕上げより天気。奇麗な走りをするので、好走するならば良馬場。道悪だとバランスが取れないのか、以前から結果が出ていませんね。スタッフは『てるてる坊主でも作ろううかな』と当日の天気を気にしていました」(栗東担当C)
陣営の願いが天に通じたのか、日曜日の阪神競馬場は晴れの予報が出ている。不安材料がなくなったシュヴァルグランは、引退ロードの緒戦を飾れるか。