武豊騎手「悪夢」の凱旋門賞デー!? 「可能性なき遠征」クリンチャー始め日本馬3頭大敗で、売上10億円ダウン……ファンが示した「無関心」
世界の壁に挑み続ける日本のレジェンドにとっては、悪夢のような凱旋門賞デーとなってしまった。
7日、フランスのパリロンシャン競馬場で凱旋門賞(G1)が行われ、昨年の覇者エネイブルが史上7頭目となる連覇を達成。日本のクリンチャー(牡4歳、栗東・宮本博厩舎)は17着に大敗した。
「プラン通りで、流れも悪くありませんでした。いいポジションを取れて『あとは慌てないように……』と思っていました」
武豊騎手にとって5年ぶりとなった凱旋門賞。19頭立て芝2400mのレースで、最内枠という”絶好枠”だったクリンチャーは、まずまずのスタートを切るとペースメーカーの2頭を先に行かせて、すんなり好位に収まった。
すぐ隣には勝ち馬のエネイブルという”ヴィクトリーポジション”。しかし、最後の直線を迎えると早々に手応えを失って後退。満を持して先頭に躍り出たエネイブルとは対照的に、馬群に飲み込まれた。
クリンチャーを管理する宮本博調教師の第一声は「申し訳ありません。結果が出せなくて」とファンへの謝罪から始まった。
「馬の調子はいいと思っていたんですけど、壁は厚いですね。フォワ賞の後は運動量を増やして、悔いのない仕上げで臨んだんですが……」