JRA新人騎手「ゴール間違え」で現役終了の危機!? レース「距離誤認」で大敗……前代未聞の”重大ミス”に馬券購入者から悲鳴
新人騎手のあり得ないミスに、ファンから悲鳴が上がっている。
13日に新潟競馬場で行われた6R(3歳上500万下)で、山田敬士騎手はペイシャエリートに騎乗していた。人気は単勝5.4倍の2番人気。今年3月のデビュー以来ここまで7勝と、新人では最多勝ながら厳しいシーズンを送っているルーキーにとっては貴重なチャンスだった。
12頭立てで行われたレースで、ペイシャエリートは好スタートを切った。
これまで逃げてレースの主導権を握れたレースは、1勝3着1回の好成績。山田騎手は手綱を激しく動かすと、迷わずハナに立った。幸い、競り掛けてくるライバルはいない。逃げ馬は如何に少ない消耗でハナに立てるかが極めて重要なだけに、おそらく山田騎手にとっても僥倖のスタートだったはずだ。
レースは特に大きな動きもなく、第4コーナーを回って直線を迎えた。先頭に立っていたペイシャエリートはスパートを開始し、後続をグングン引き離していく。山田騎手も1発、2発、3発と相棒に檄を送り、必死に追い続けた。そのまま2番手の馬に3馬身以上の差をつけてゴール板を通過。新人騎手に、待望の8勝目が転がり込んだ……と思われた。
しかし、そこからが山田騎手とペイシャエリートにとっての”悪夢”の始まりだった。いや、むしろ夢から覚めて「現実」に引き戻されたと述べた方が適切なのかもしれない。
ゴール板をトップで通過し、手綱を緩める山田騎手。直線を抜け、コーナーを緩やかに入る、いつものレース後の光景だった。だが、ウイニングランの余韻に浸っていたのは彼らだけだった。後続の馬は、無駄なくぴったりとコーナーを周回している。
それもそのはず。レースの施行距離は2500mであり、まだ序盤の1000mと少しを通過したばかり……。