JRA菊花賞(G1)「爆弾抱える」エタリオウの鬼脚炸裂? 問題は能力ではなく……
21日に開催される3歳牡馬クラシックの最終戦菊花賞(G1、芝3000m)に向かうエタリオウ(栗東・友道康夫厩舎)。前哨戦となる神戸新聞杯(G2)でも2着と好走した本馬が、満を持してレースに挑む。
ここまで7戦1勝だが、日本ダービー(G1)では13番人気ながら3着とはタイム差なしのハナ差で4着。あわや馬券圏内に入る激走をするなど、世代きっての実力派として知られている。
前走でも勝ち馬ワグネリアンとは0.1秒差の2着。またライバルのお株を奪うかのように上がり最速33.9秒の鬼脚までも発揮してあと一歩まで追い詰めていた。そしてこの「王道トライアル」の勝ち馬が菊花賞ではなく、天皇賞・秋(G1)に向かうことが発表されていることもあり、エタリオウは菊花賞制覇の有力候補と目されている。
「1週前にエタリオウは、僚馬ブラヴァスを10馬身追走する形で併せ馬。6F80.6秒-12.4秒を記録して併入しています。動きは上々ですね。前走が+14kgだったように夏を超えて馬体が大きくなり、長距離にも対応できる身体つきになってきているようです。最後の1冠を取る準備はできていると思いますね」(競馬記者)
虎視眈々と3歳牡馬クラシック最後の1冠を狙うエタリオウ陣営。だが、好調なように思えるものの、ある不安の種も抱えているようだ。
「これまで多くの識者が指摘しているように、斜行グセが気になるところではあります。今年1月の梅花賞(500万下)では内側、日本ダービーでは外側、そして前走ではまたも内側に斜行しています。どうやら、左回りでは外に、右回りだったら内に行く傾向を持っているようですね。